おはようございます。今日の周知です。
メールの問合せが急増してるので、
皆さんの負担を減らすため、
解決の早い対応フローに変えます。
フローは既に差し替えました!
△△からまず対応する流れなので、
朝一フローのチェックから始めて下さい。
うーん。
解決が早くなるならやるべきだけど、
私まだ新人だし、
これ以上新しい事は覚えられない…。
慣れてきた今の手順通りにやりたいし。
取り合えず最低限電話取ってればいいよね。
前回「行動力を上げる伝え方」で「理由」と「手順」をしっかり説明すれば、伝える相手に行動を促しやすいという事を記事にしました。
ただ、残念ながら上記のやり取りを見ると、オペ美さん、新しいフローで対応してもらえるか、少し不安ですね。
今回は私のバイブル「他者と働く」という本を参考にしながら、さらに一歩踏み込んで「もっと行動力を上げる伝え方とは」というテーマで記事を書いていきます。
- コールセンター暦15年以上
- 元外資系メーカー営業マン
- 受信/発信/講師/SV/Mgr経験
- 高度HSPの繊細さん
- 在宅コールセンター副業経験有
- コールセンターハック管理人
フィードバックでもっと行動力を上げる伝え方
ちゃんと伝えたつもりでも
実践してくれない人は
どうしてもいるんですね…。
相手の都合や考え方で
合わないと解釈されると
行動に移して貰えないよ。
この「他者と働く」の著者、宇田川さんは、人と人との間には以下の理由で、置かれている状況に違いがある事をまず認識すべきとしています。
他者との「状況」「解釈」の違い
- 仕事への意識
- 立場
- 生活環境
- 性格と理念
- その日の体調 など
お互いの「解釈の枠組み」があり
その「解釈の間に溝」があるという考えです。
他者とは解釈の溝がある
この解釈の溝をどのように超えていき、相手を動かすのか。
これを引き続き説明していきます。
解釈の溝に橋をかける
行動してくれない相手の
物事の解釈を想像してみよう。
相手の立場に立って考える
ってやつですね!
解釈の溝によっておこる「分かり合えなさ」。
これは次の4つの問題から生まれます。
他者と分かり合えない4つの問題
- ①ギャップ型:
価値観と行動のギャップがある問題。
実情を伴わない理想。 - ②対立型:
お互いの目標や目的が対立している問題。 - ③抑圧型:
言いにくいことを言わない問題。 - ④回避型:
痛みや恐れから行動をすり替える問題。
冒頭のゆうたろうさんとオペ美さんのやり取りを振り返って、どのような問題が潜んでいたのか見てみましょう。
伝える側の解釈 例
おはようございます。今日の周知です。
メールの問合せが急増してるので、
皆さんの負担を減らすため、
解決の早い対応フローに変えます。
フローは既に差し替えました!
△△からまず対応する流れなので、
朝一フローのチェックから始めて下さい。
- 仕事なんだから言えばやってくれる
- 正しい事を言えば従うのは当然
- 簡単だからみんな案内できるはず
聞く側の解釈 例
解決が早くなるならやるべきだけど、
私まだ新人だし、
これ以上新しい事は覚えられない…。
慣れてきた今の手順通りにやりたいし。
取り合えず最低限電話取ってればいいよね。
- やるべきだけど難しいからしない
(価値観のギャップ) - 仕事は自分流でやりたい
(ゆうたろうさんと対立) - 覚える事が多すぎてついていけない
(抑圧) - 新人だから最低限電話を取れれば良い
(回避)
ではこのお互いの枠組みの溝を超えるために、どうすれば良いのか。
次のphase1~4を見ていきましょう。
phase1:準備
まずはお互いの考えが
対立していることを認識しよう!
自分と同じ考えにあると
思い込まないようにするんですね。
相手がなかなか動いてくれない、
話が通じないといった場面に直面した際に、
「相手が自分で解釈が対立している」と気付き、
「お互いに同じ前提に立っている」という解釈を捨てます。
これで準備OKです。
phase2:観察
次に、
相手の置かれている状況と
関心ごとを想像しよう。
自分の考えを完全に
捨てきらないと
難しいステップですね。
「相手の関心、責任、背景を観察する」。
溝の向こうを眺める作業です。
相手にはどんなプレッシャーがあるか、
どんな責任があるか、仕事上の関心は何か、
何を大事にし、何を恐れているのか。
相手の背後にある課題が見えてきたら観察完了です。
phase3:解釈
相手の状況や関心ごとが
想像できたら、
その状況で自分が
働いている所をイメージしよう。
ステップごとに少しずつ
相手の立場が見えてきた気がします!
「相手の状況で自分が働いていることを想像する」。
対岸である相手側に飛び移ってみて、そこでどんな仕事をするかシミュレーションします。
その観察して得られた情報から、相手にとって意味のある取り組みは何か?を考えましょう。
想像できない場合は、先ほどの4つの問題の視点に立ち返って考えてみましょう。
- ①ギャップ型:
価値観と行動のギャップがある問題。
実情を伴わない理想。 - ②対立型:
お互いの目標や目的が対立している問題。 - ③抑圧型:
言いにくいことを言わない問題。 - ④回避型:
痛みや恐れから行動をすり替える問題。
相手の立場、解釈を想像し、相手側へのアプローチ方法を探る事が出来ればOKです。
phase4:介入
相手の解釈の中で
働くイメージが出来たら、
響きそうな仮説を検証してみよう
想像上から出たアクションですから
まだ仮説ってことですね。
「新しく関係性を築きなおす行動を起こす」。
ここまでのフェイズで立てた「仮説」を検証する段階です。
相手の見えていない問題に取り組み、相手のかゆいであろう所に手が届くアクションをします。
ただ、あくまで少ない情報から、自分の想像力を働かせた「仮説の検証」になることを押さえておきましょう。
もし外してしまった場合はphase1からもう一度やり直します。
オペ美さん、
現場で独り立ち直後に負担がかかるお願いでごめんね。
練習すればきっとすぐ慣れるはずだから、
一緒に今から時間を取ってフローの読み合わせしない?
私がお客様役をするから。
はい、わかりました!
お願いします!
参考書籍
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今回はこの本から
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