こんにちは!
今回は「ミスが起こる原因と解決方法」です。
コールセンターのミス対策とは:原因と解決フレームワーク付き
テクニカルサポート、金融系、健康食品系、様々な現場がありますが、どこでも共通して「ミス」は怖いです。
特に私が過去経験した現場ではミスが多く、誤った回答が起因した返金や謝罪の要求が月に1~2回はあるような所でした。
当然ですが原因追及と再発防止対応に忙殺される日々です・・・。
コールセンターでミスがあったときの一場面
ゆうたろうくん、
お客様にご迷惑をおかけした案件があったそうだね。
こちらの案内に誤りがあったって?
はい、そうなんです。
取り急ぎ私からお客様にはお詫びして、
ご納得は頂きました。
案内に誤りがあった点は
何か対策をしているのかな?
本来の商品とは違うページを見て
案内をしてしまったようです。
この件、見間違わないように
全体に注意喚起をしました!
ありがとう。
でも違うページを見たのは何故だろう?
他にも原因は無かった?
あと、対策もそれで十分なのかな?
えーと、本人が言うには
別のページを見てしまったからだって申告があって・・・
うーん・・・。もう少し調べてみます。。
非常時にこそ管理者の器が試される
他の原因…?
他の対策…?
ゆうたろうさんは上司とのやり取りで、問題分析が不十分である事に気が付きました。
管理者としての「3つの姿勢」
- 逃げない
- 冷静に原因を探す
- 次からどうするかを考える
トラブルやミスというのは「異常事態」です。
日常の業務とは異なる、慣れない事に取り組むことになります。
ここであたふたせずしたり逃げたりせずに、しっかり向き合って冷静に対処できるかが、管理者としての器を試される場面でしょう。
コールセンターでミスが起こる3つの原因
ミスが起こる
3つの原因を見ながら
一緒に考えていこう!
はい!
お願いします。
ミスには様々な原因があります。
ここでは「失敗の3悪人」と呼ばれる分類を紹介します。
<失敗の3悪人>
- 無知
- 無視
- 過信
1.無知でミスる
一つ目は「無知」。
知らないことが原因のミスだね。
現場のフォロー体制や
理解度チェックに
問題がありそうですね。
本人の過失あり、なし問わず「知りませんでした」からくるミスの原因例。
理解不足:認識はしていたが、表面的な理解に留まっていた。
2.無視してミスる
2つ目は「無視」。
本来の手順ではないことを
やってしまったのが原因のミス。
手順の意味の理解不足、
無視できてしまう仕組み
などが問題ですね…。
無意識、意識的問わず無視からおこるミスの原因例。
注意不足:忙しくて面倒だった、体調不良で注意力散漫だった。
3.過信からミスる
3つ目は「過信」。
過去の経験からミスが起こらないと
思い込んでしまうのが原因だね。
大丈夫という判断で
ルールの整備や
コミュニケーション不足を
おこしてしまうのが問題ですね。
「俺は大丈夫!」「今までも同じだし大丈夫!」といった過信からくるミスの原因例。
確認不足:今までの経験から、正しいと思い込んでいた。
コールセンターのミス問題点特定フレームワーク
3つの原因を把握したら
次は問題点を洗い出そう!
解決すべき問題を
把握しないと
対策が打てませんもんね!
本人に単純なヒアリングをしただけで問題個所を探ろうとすると、隠れた問題が放置されてしまったままになります。
原因は・・・本人?環境?コミュニケーション?運用?
①~④の視点で向き合って対処しましょう。
①本人の問題 | 例:商品名が記載されている箇所の確認を怠った 慣れない対応で焦っていた |
②環境の問題 | 例:販促資料を根拠に対応しており、 コールセンター用に案内しやすい資料ではなかった |
③コミュニケーションの問題 | 例:管理者が忙しそうで質問しにくかった 同じ質問を過去にしていて、相談し辛かった |
④運用の問題 | 例:対応が正しいかをチェックする体制がなかった 研修中の落とし込みが不十分だった 朝礼でのみ周知していたため、 遅番担当者まで行き届いていなかった |
なぜ?なぜ?を繰り返して特定していきます。
原因分析はロジックツリーがおすすめ
以前のブログで紹介したロジックツリーも一緒に活用するとやりやすいです。
» 参考:コールセンターの施策立案で失敗しない【ロジックツリー】
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上記のリンク先の記事で
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コールセンターのミス再発防止策に役立つフレームワーク
問題を洗い出せたら
次は解決策を考えよう!
良いフレームワークがあるよ。
はい!
フレームワークを使えば
漏れがなく効率的ですね。
原因が特定されれば「管理者でWチェックするようにしよう!」といった、現場の負担が増える案はすぐ浮かびます。
しかし、根本解決のために出来る事がないか、フレームワークの以下①~④を使って、踏み込んで考えてみましょう。
「ECRS」で再発防止策を考えよう
①Eliminate:排除 無くせないか? | 例:コールセンター用の資料のみを使うことにし、 販促資料での対応は原則無くす。 |
②Combine:統合 一緒に出来ないか? | 例:研修中に過去ミスがあった事例を ロープレするカリキュラムを組み込む。 |
③Rearrange:交換 方法を変更できないか? | 例:特定の一部案件はベテランメンバーに 対応を任せるように運用変更する |
④Simplify:簡素化 シンプルに出来ないか? | 例:運用周知はチャットで流し、 見た人は「いいね」をクリックしてもらう。 特定案件は対応後にチャットで報告し、 管理者にチェックを依頼する。 |
もとは業務プロセスを4つの視点から改善していく、ECRS(イクルス)の原則と言われているものです。
これにあてはめて考えていくと、闇雲に考えるよりは時間が短縮できて、一日中時間を割かれずにすみます。
私はミスの多い現場に着任し、初めの1年はずっと再発防止策に頭を悩ませてきました。
そこで、根本的に何か手を打たないと!という時に、上記のようなフレームワークに出会い、業務に役立てることが出来ました。
コールセンター運営に必要な分析方法を図解でまとめました。
これで数字に強い管理者間違いなし!です。
コールセンターのミス防止に役立つ参考書籍
最後にコールセンターのミス多発で頭を抱えていた時に
読み漁った書籍を紹介します。
なぜかミスをしない人の思考法
原因特定の思考法から
「ヒューマンエラーは必ず起こる」ことを前提にした
失敗からの予防学が大変参考になります。
ほぼこれを読み込めばOKという良書です。
「事務ミス」をナメるな!
事務処理が多いコールセンターなので
ヒントになるかな?と思い読んでみて、大正解でした。
例題も多く掲載されていて、思考を鍛える事ができます。
ファスト&スロー 上巻
「思い込み」が原因になることが多く大変悩んでいた時に、人が判断エラーに陥るパターンとは何か?バイアスを取り除くには?という内容に惹かれて読んでみました。
「システム1とシステム2という2つのシステム」という考え方が新鮮でした。
(メンタリストのDaiGoさんもおススメしてました)
本を読む時間がない人向けサービス
- 現場のレベルについけない
- ライバルと差をつけたい
- 分からないことが分からない
などの悩みを放置していませんか?
変化の激しいコールセンターで取り残されると「いつでも替えの利く人材」に…。
私は過去、ライバルには勝ちたいものの、何を学ぶべきかも分からない残念な管理者でした。
そこから私が長い期間をかけて探し出し、使ってみて納得した学習コンテンツをまとめています。
どれも読書と同等かそれ以上の効率的な学び方です。
将来のための自己投資を始めましょう。
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1冊10分で読めるビジネス本の要約サイト「flier」。
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Excelの使い方、プレゼン方法、クレーム対応の基礎など幅広い知識を集中的に学べます。
» 参考:Udemyをおすすめ出来る理由【動画学習という近道】
ビジネスパーソン向けのコンテンツが豊富!
最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
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