こんにちは!
今回は「コールセンターの欠勤」。
次のような疑問を持つあなたに、
おすすめの記事になっています。
- どうしてこんなに欠勤が多いの?
- なぜ欠勤してしまうの?
- どうやって欠勤を減らせばいいの?
オペレーターのときは「一日くらい良いかな…」という感じで欠勤していましたが、管理者になると何より恐ろしい当日の欠勤。
社会人のほとんどをコールセンターに捧げてきた私は、欠勤に対する悩みをオペレーターと管理者の両方の側面から理解しているつもりです。
この記事では、欠勤が起こりがちな理由を紹介するだけでなく、管理者がどのような欠勤率計算をして、どのように対策をおこなえばよいか、徹底的に解説します。
最後までお読みいただければ、コールセンターでの欠勤にただただ頭を悩ませる日々はもう終わり。
具体的なアクションをバリバリと実行できる、リーダー的存在になれること間違いなしです。
- コールセンター暦15年以上
- 元外資系メーカー営業マン
- 受信/発信/講師/SV/Mgr経験
- 高度HSPの繊細さん
- 在宅コールセンター副業経験有
- コールセンターハック管理人
コールセンターでよくある欠勤の2パターン
コールセンターの欠勤って、どんなものがあるの?
理由は細かく沢山あるけど、管理的には大きく分けて2パターンかな。
コールセンターでの欠勤は、以下のように当日か事前相談があったかで分類できます。
- 当日の突発的欠勤
- 事前相談があった欠勤
どちらも欠勤であることには変わりありませんが、欠勤者の理由が細かくことなったり、管理者としての勤怠管理の動きだったりが異なってきます。
それぞれ解説します。
1.当日の突発的欠勤理由と管理者の動き
【当日の欠勤理由 例】
- 発熱などの病欠
- 家族の看護、介護
- 自宅のライフライントラブル など
シフト当日の朝、上記のような勤怠連絡を受け、欠勤の理由を告げられます。
そして、当日の突発的な欠勤連絡を受けた場合、管理者は次のような対処に迫られます。
【当日の欠勤対する管理者の動き 例】
- 当日の必要人員を下回るか否か
- 応答率の目標に対してどの程度影響が出るか
- 当月の勤怠率をKPIとしている場合、影響が出るか など
これらの確認を行った上で、どうしても人員補填が必要であれば、短時間勤務者へシフト延長の依頼、シフト休みの人へ出勤の要請などの対応に迫られます。
特にコールセンターにとって重要なKPIである応答率低下の懸念があった場合は、管理者をオペレーターとして配置換えをするなどの対応場合もあるでしょう。
» 参考:コールセンターの応答率を改善させる【対策6選+分析手法4選】
2.事前相談があった欠勤と管理者の動き
下記のような理由で、既に決まっているシフトを事前に欠勤相談を受けるケースです。
【事前相談の欠勤理由 例】
- 歯医者など通院
- 病院への検査
- 家族の看護、通院付き添い など
こちらは会社や事業所ごとに、欠勤として扱うか事前のシフト休みとしてシフト調整となるかは異なってくるでしょう。
事前の欠勤相談を受けた管理者は、次のような確認が必要となってきます。
【事前相談欠勤時の管理者の動き 例】
- 人員に余裕のある日か
- 入電予測上、応答率低下の影響はなさそうか
- 研修予定がある日なら、予定日を変更できそうか
- 他の人員のシフト調整で補填できそうか など
どうしても日程と応答率影響、研修予定変更など調整が出来ない場合は、管理者が受電に入ったり、別のオペレーターへ追加出勤のお願いをしていく必要に迫られますね。
コールセンターで欠勤者が多い4つの理由
コールセンターってどうして欠勤が多いんでしょう?
他のお仕事と比べて、休みやすい4つの理由があると思うんだ。
業界歴16年以上の経験としてコールセンターは、1日に出勤予定のオペレーターの1割以上は、当日休みになる職場です。
居酒屋やコンビニのアルバイトの経験もありますが、そこでは欠勤はほとんどなく、あったとしても1か月に1人いるかどうか。
ではなぜ、コールセンターは当日の欠勤が多くなってしまうのでしょうか。
それは次の4つが理由だと私は考えています。
- 個人の責任を感じにくい
- 副業や学生のアルバイト感覚
- 仕事への不満やメンタルの不調
- 体調不良を起こしやすい現場環境
それぞれ解説していきます。
1.個人の責任を感じにくい
コールセンターは窓口の人数が多くなって、大規模になればなるほど、個人の責任を感じづらい職場です。
たった一人、自分が抜けたくらいでも仕事は回るし、目に見えて誰かが困るわけではありません。
次のような思いが、欠勤への壁を低くしてしまっているでしょう。
- 沢山いるうちの一人だし…
- どうせ忙しいのは変わらないし
- そんなに注意されないしな…
上記のように、休んでも周りの人にも、自分にも大した影響ないだろうと思われることが、一つ問題としてあげられます。
自分の不摂生や無責任さでの欠勤はNO。
2.副業や学生のアルバイト感覚
沢山の人が働くコールセンターは、多様性の宝庫。
本業が別にあって掛け持ちで働く人や、主婦・学生など、働く人のスタイルが各従業員でまったくことなります。
当日欠勤しても別にいいかな、と思える具体的な理由としては、次のようなものが考えられるでしょう。
- 本業で稼いでるから休んでも生活費に困らない
- 遊んだり娯楽が優先なので給与額に執着心がない
- 仕送りや実家住まいなどで生活が困窮する心配がない
副業している人や学生さん、主婦の方々が無責任だとはまったく思っていません。
ただ中には、上記のような思いで欠勤に抵抗がない人もいるのは事実です。
無理のないシフト組みや計画を立てて欲しいです…。
3.仕事への不満やメンタルの不調
人間関係やお客様対応への疲弊で、不平不満が蓄積されてメンタル不調をおこしがちなコールセンター。
クレームが多い現場だったり、パワハラめいた上司がいると地獄の職場になってしまいますよね。
» 参考:コールセンターのパワハラ実例と心理とは?管理者歴10年の著者が解説
毎朝のように次のな悩みを持ってしまう人は、当日どうしても出勤できず、欠勤連絡をしてくることになるでしょう。
- 人間関係が悪い
- 業務についていけない
- 忙しすぎて休憩も充分に取れていない
慢性的に勤怠状況が悪化してしまったり、退職の原因にもなりかねないことなので、コールセンターの管理側が対策をすべき内容です。
しかし、対策が不十分な現場であれば、従業員からすると欠勤をしたくなる大きな理由となってしまいますね。
従業員のフォローはしっかりして欲しいな。
4.体調不良を起こしやすい現場環境
コロナ禍になって改善されつつありますが、コールセンター内のオフィスは密集していて、風邪やインフルエンザなどが流行しやすい現場環境です。
現在はリモートワーク導入、出社人数制限、パーティション導入などが進んで、ウィルス蔓延を防止する対策は整っているところが多いでしょう。
しかし、コールセンターの規模やサービス性質上、どうしても次のような現場がまだあるかも知れません。
- 感染対策が不十分なオフィス
- 清掃が行き届いておらず机上が埃だらけ
- 空調管理が不十分で熱い寒いが席によって激しい
管理者が忙しくて対策まで手が回らない、オフィスの空調管理システム上どうしても対処できないなど、完璧に環境を整えられない現場は、まだまだあるはずです。
そうなってしまうと、体調を崩しがちになり、大事をとって当日欠勤してしまう理由のひとつになってしまうでしょう。
責任者が主導で、環境を整える働きかけをしないとね。
コールセンターで欠勤を減らす5つの対策
どうしようもない事情での欠勤はいいよね。
もちろんです。
ただ、意識で減る欠勤はあるので、そこは対策が必要ですね。
コールセンターで欠勤が起こりやすい原因を紹介してきました。
そこで、致し方ない欠勤理由はさておき、本人の意識次第で解決できるものはしっかり対策しておきたいものです。
具体的には、次の5つの対策を地道に定期的に行うことが必要です。
- 定期的な個別面談
- こまめな声かけ
- 全体周知での呼びかけ
- シフト調整の提案
- インセンティブや待遇のテーブルを作成する
それぞれ解説します。
1.定期的な個別面談
定期的に顔を合わせて、一対一の面談で話をする機会は必須です。
コールセンター以外でも1on1などを取り入れて、面談を行う職場は多いでしょう。
それだけ効果は大きく、従業員との状況ヒアリングだけでなく、働く意味や目的のすり合わせもできるので、欠勤率改善にもつながるはずです。
忙しくても最優先でタスクに入れるべきでしょう。
以下のようなにタイミングを決めておけば、あらかじめタスクとして管理できるはずなので、是非取り入れてみてください。
- 1ヶ月に〇回など期間を決めておく
- 〇回欠勤したらなど機会を決めておく
- 現場デビュー〇ヶ月後などタイミングを決めておく
過去の離職や欠勤の傾向から、従業員のメンタルが落ち込みがちな時期を探り、そのタイミングで定期面談として組み込むのが良い方法です。
また、新人さんのケアに注力しがちですが、既存の長く勤めているオペレーターさん達の意見を聞く場もしっかり設けるよう注意しましょう。
面談で何を話すかは、以下を参考にしてください。
【面談のポイント】
- 一方的に説教するような面談はしない
- 本人・他者・環境のどこに原因があるかを丁寧に聴く
- 欠勤者の普段の力や能力を認め、欠勤時の影響を説く
ざっくりとした面談のポイントは上記の通りですが、以下リンク先でも面談について詳細を解説しています。
参考:【コールセンターの面談力】管理者の準備・ケースごとの進め方!
あわせてご確認ください。
2.こまめな声かけ
コールセンターは、管理者からオペレーターさんへのこまめな声掛けが重要です。
普段オペレーターさんは、対応中に管理者へ質問が無い限り、会話をする機会が無い場合がほとんど。
管理者側も、忙しいと自身のタスク消化に躍起になるばかりで、従業員とのコミュニケーションの優先順位を下げがちです。
声掛けは、次のようにいつ・誰が・どんなときに声をかけるか、ルール化するくらいの意気があったほうがよいでしょう。
- 朝の出勤時に声掛け
- 長時間対応終了後の声掛け
- 目標達成時の声掛け など
上記以外でも労いや顔色の変化に気付いて、声をかけるタイミングは沢山あります。
声をかけられるだけでも、明るい気持ちになったり、見て貰えているという承認欲求を満たせる行為にもなるため、是非取り組むべき対策です。
以下のリンク先でも声掛けについて詳しく解説しています。
あわせてチェックしてみてください。
3.全体周知での呼びかけ
朝礼や夕礼を行っているコールセンターであれば、勤怠や欠勤状況を全体で呼びかけましょう。
全体で呼びかけ続けることで、欠勤率に対して当事者意識を持つようになり、周りに迷惑をかけたくないという意識を根付かせることができるはずです。
呼びかける例としては次の通りです。
- 当日の勤怠状況の共有
- 当月の目標勤怠率との乖離状況共有
- 具体的な体調管理のアドバイス など
現在の状況や、先月との比較、目標との差異に加えて、体調管理やシフト調整の具体的な方法を展開すると効果は上がるでしょう。
もし、朝礼に苦手意識がある方は、以下のリンク先を覗いてみてください。
» 参考:コールセンターの朝礼で失敗しないために【フォーマットあり】
誰でも簡単に朝礼をこなせるフォーマットを紹介しているので、是非ご参考までに。
4.シフト調整の提案
体調面のなどの問題で事前に欠勤が想定されるのであれば、会社としてシフト調整の提案をしましょう。
シフト調整を行うことができれば、シフト休として扱うことができて欠勤率を下げることもできますし、事前にシフト組で人員配置を検討できます。
ただし、極端でかつ一方的なシフト削減は労働基準法の違反となる可能性があるので、あくまで双方合意の範囲内で調整の相談が必要です。
以下のようなシフト調整を、個別で面談などの機会を設けて提案しましょう。
- 毎月1回は欠勤している場合、出勤日数をマイナス1日で組む提案
- 家族看護や通院予定を加味した出勤日数でシフト提案
あくまで一時的な調整となると思われるので、いつ頃改善の見込みがあるかもあわせて相談できると良いですね。
また、必要であれば契約更新内容を書面でやり取りしたり、議事録をとって署名を貰うことをおすすめします。
5.インセンティブや待遇のテーブルを作成する
コールセンターの従業員間で勤怠率に乖離が大きかったり、欠勤の多さに悩むのであれば、待遇の見直しも一つの手です。
日々の体調管理を徹底して皆勤の人と、日頃の不摂生から体調不良で休みがちな人とが、同じ待遇だった場合、従業員の不平不満にもつながります。
具体的には、以下のような変化をつけられないか、検討してみましょう。
- 皆勤〇月連続達成で時給〇円UP
- 月間欠勤数〇時間が連続〇月で時給〇円マイナス
これまでになかった制度、待遇の変更であれば、慎重な対応が必要です。
いきなり来月から開始とはいきませんが、事前に全従業員へ周知と承諾のもとで行いましょう。
コールセンターの欠勤率計算方法
上司さん。
欠勤率ってどう計算したらいいのでしょうか?
OK!
じゃあ2パターン一緒にやっていこう。
ありがとうございます!
欠勤状況をオペレーターさんやチーム内に共有する場合、どうしても数値での伝達が不可欠です。
欠勤率を具体的な数値で表すのであれば、以下のどちらかのパターンを使いましょう。
- 欠勤した時間をもとに計算する
- 欠勤日の数をもとに計算する
それぞれ一緒に見ていきましょう。
1.欠勤した時間をもとに計算する【具体例】
勤務しているコールセンターが、事前に決められたシフトを時間で管理しているなら、こちらの計算がおススメです。
シフトの予測と実績の時間がレポートなどで出せれば、特に簡単に計算できると思います。
計算式や、この計算方法のメリットとデメリットは以下です。
【時間をもとにした欠勤率計算について】
欠勤率 =1 – (出勤実績時間 ÷ 出勤予定時間の合計)
- メリット:正確な時間で計算できる
- デメリット:正しいレポートが必要
上記の計算式だけ見ても少しイメージが湧き辛いかも知れません。
Excelでの計算イメージを、次のSTEP1~3まで解説していますので、参考にしてください。
- STEP1シフト表を準備します
Excelでシフト表を作成します。
※画像の都合上15日分だけの表になっています- シフト時間はMAXで8時間
- R列にシフト予定時間の合計
(値固定) - S列にシフトの実績時間の合計
(SUMなどでC~Q列の合計を出す) - T列に欠勤率
- STEP2実績を入力していきましょう(赤字部分)
勤務したシフトの実績時間を入力していきます。
- STEP3欠勤率を計算します
S列のシフト実績時間と、R列のシフト予定時間との差異がでました。
T4のセルで以下の計算式が入っていて、欠勤率が算出できています。
=1-S4/R4
以上です。
上記のように、時間管理をしっかりとっているセンターであれば管理しやすい方法です。
ただ、実績時間の反映が遅かったり、そもそもシフト時間を細かく管理できてない場合、次の「2.欠勤日の数をもとに計算する」の方法がおすすめです。
2.欠勤日の数をもとに計算する【具体例】
欠勤した日とシフト予定日をもとに、欠勤率を計算する方法の紹介です。
シフト通りに出勤しているのかスピーディーに計算し、すぐにチームへ共有するのに向いています。
計算式とメリット、デメリットは次の通りです。
【欠勤日をもとにした欠勤率計算について】
欠勤率=(出勤日を「1」+欠勤日は「0」遅刻早退は「0.5など」)÷(日または月の稼働予定時間)
- メリット:迅速に欠勤率を算出して共有可能
- デメリット:正確な勤怠管理には向かない
上記の計算式だとイメージし辛いと思いますので、以下のExcelで計算する例をご覧ください。
STEP1~3で説明しています。
- STEP1シフト実績表を準備します
- C~Q列:シフト通りの出勤なら「1.0」
- R列:シフト出勤予定の合計日数
(値固定) - S列:シフト実績日の合計日数
(SUMなどでC~Q列の合計を出す) - T列:欠勤率を表示させる列
- STEP2実績を入力していきましょう(赤字部分)
- 通常通り出勤したら何もせず
- 欠勤したら「0.0」に書き換える
- 午前や午後休など遅刻早退は「0.5」など
- STEP3欠勤率を計算します
S列のシフト実績時間と、R列のシフト予定時間との差異がでました。
T4のセルで以下の計算式が入っていて、欠勤率が算出できています。
=1-S4/R4
以上です。
これで朝礼や夕礼時にパパっと欠勤率を周知したいときに、簡単計算ができます。
ただし、あくまで概算なのでクライアントへの報告や給与計算など、正式なレポートでは扱えない数値なので注意しましょう。
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